漠然とブログを始めてみたいと思っている方はどんなジャンルで記事を書いていこうかということがまだ定まっていないかもしれません。
かく言う私もブログを最初に始めた時は、とりあえず始めてみてなんでもいいから興味のあることを記事にしたり、買った商品のレビュー記事を書いていました。
そのようないわゆる『雑記ブログ』でも稼げるようにはなるのですが、ある程度ブログの方向性を決めておくと稼げるようになるまでの時間が早かったり最終的な収益額も多くなることがあります。
というわけで今回の記事ではブログの方向性を決めるための3つのWHATとキーワード選定について書いていきます。
ブログの方向性を決める
ある程度ブログの方向性を決めておくことは、どういう運営の仕方になるかの指針になります。
ただ闇雲にブログを始める前にブログの方向性は決めておくようにしましょう。
3つのWHAT
ブログの方向性を決めるために以下の3つのWHATを洗い出してみましょう。
3つのWHAT
- ブログのターゲットは?
- そのターゲットの知りたいこと・悩みは?
- ターゲットに提供できるモノは?
ブログのターゲットは?
まずはブログのターゲットの属性を洗い出します。
ターゲットの属性の例
- 年代
- 性別
- 趣味
- またはこれらの複合属性(年代+趣味など)
当ブログのターゲット層は主に『40代+男性+サラリーマン』をメインにしています。
ターゲット属性をプラスすればするほど需要がニッチとなりますが、その代わりしっかりとターゲット層に対する価値を提供できれば収益化がしやすいという特徴があります。
逆に『40代』のように、ターゲット層を広くとるとブログを検索順位の上位に表示させることが困難になるためブログで稼げるまでの時間が長くなります。
また、ターゲットが求めているものを提供できていない可能性が高くなるので収益化が難しい傾向があると言えます。
そうすることで記事も書きやすいし共感されやすいブログになります。
ターゲットの知りたいこと・悩みは?
ブログのターゲット層を決めたら次はそのターゲット層が知りたい事や悩みはなんなのか洗い出してみましょう。
Yahoo!知恵袋などでターゲット層(当ブログなら『40代 男性 サラリーマン』)のキーワードを検索にかけるとその層が知りたい事や悩みなどの質問が出てくるのでそれを参考にするのがおすすめです。
当ブログで言えば、40代男性サラリーマンが抱える悩みを基礎として、『健康』や『資産(運用)』に関することをターゲット層の知りたいこととして選んで記事を書くようにしています。
ターゲットに提供できるモノは?
ターゲットの悩みや知りたい事を洗い出したら今度は、そのターゲットにブログで提供できるモノは何かを洗い出していきましょう。
提供できるモノの例
- 知りたい事に対する答え
- 悩みを解決する方法
- 悩みを解決するグッズの紹介・レビュー
ブログの記事の切り口は様々ですが、ブログで稼ぐといった場合の切り口は大きく上記の3つのような形になります。
例えば『どうして雨が降るのか』という疑問に対して『海や河川などから蒸発した水が雲になって移動して気圧や温度変化によって凝集して雨となって降り注ぐ』という趣旨の記事を書けばそのターゲットの知りたい事に答えを提供したということになります。
また、『腰痛を緩和するような方法はないか』といった悩みに対して『腰痛解消ストレッチを実践してみた結果こうなった』のような記事を書けばターゲットの悩み解消方法を提供したということになります。
さらに、『腰痛を緩和するグッズはないか』『この腰痛解消グッズが良さそうだけど使った感じ本当に良いのだろうか』といった悩みに対しては『おすすめ腰痛解消グッズ10選』『ネットで話題の○○腰痛コルセットを1か月試してみた結果』のような記事を提供したりといった具合です。
キーワードを選定する
ブログの方向性を決めたら今度はブログに盛り込んでいくキーワードを選定していきましょう。
キーワード選定は設定したターゲット層のユーザーがどれくらいブログに訪問してくれるかに関わってくるので当然収益にも直結する大変重要な作業です。
メインキーワードに関連するキーワードの洗い出し
ブログの方向性決定のところでターゲット層の選定について触れましたが、そのターゲット層の属性を表すキーワード(当ブログなら『40代、男性、サラリーマン』など)に関連するキーワードを洗い出してみましょう。
関連キーワードは以下のサービスを利用すると無料で抽出することができます。
ラッコキーワードの使い方
例として左上の画像のように当ブログのメインターゲット層に関するキーワード『40代 男性』を入力してみました。
検索結果は右上の画像のように一覧で『40代 男性 ○○(これが関連キーワード)』のように表示されます。
一覧に表示されるのはGoogleなどの検索エンジンで実際に検索されている『複合キーワード』でこれを記事などに盛り込んでいくことで検索者をブログに呼び込むことになります。
この一覧で表示された複合キーワードの中から自分の興味があって記事が書けそうなものを選ぶというのもありなのですが、選んだキーワードによっては月間検索ボリュームが小さい(つまりは期待できる訪問者の数が少ない)場合があるので、とりあえずすべての複合キーワードの検索ボリュームを調べてボリュームが多く自分でも記事にしやすいキーワードを選定していくようにしましょう。
上の画像のように『全キーワードコピー』ボタンをクリックすると表示された複合キーワードをすべてコピーすることができるので、コピーしたら続いて検索ボリュームを調べるためにGoogleの『キーワードプランナー』を使います。
キーワードの検索ボリュームの調査
前項でブログのターゲット層に関連するメインキーワードの関連キーワードを抽出し、複合キーワードを取得したので今度はキーワードプランナーを使ってそれぞれの複合キーワードの月間検索ボリューム(ひと月当たりどのくらいの件数の検索があるか)を調査していきましょう。
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キーワードプランナーの使い方
キーワードプランナー(Googleのアカウント登録が必要)にログインすると左上の画像のような画面になるので、右側の『検索のボリュームと予測のデータを確認する』をクリックします。
すると右上の画像のように検索ボリュームを調べたいキーワードを入力する窓が表示されるのでここに先ほどラッコキーワードで全キーワードコピーしたものを貼り付け、『開始する』ボタンをクリックすることで複合キーワードの検索ボリュームが表示されます。
ブログに使うキーワードの絞り込み
キーワードプランナーで複合キーワードの検索ボリュームを検索にかけると上の画像のような検索結果が表示されます。
ここでチェックすべきなのは『月間検索ボリューム』と『競合性』です。
月間検索ボリュームはその名の通りその複合キーワードがひと月に検索された回数で、競合性はその複合キーワードでブログまたは記事を作っているライバルの強さ(多さ)を表しています。
ですので当然、月間検索ボリュームが多くて競合性が低いキーワードの方が上位表示させやすい上に多くの訪問者を見込めるということになります。
月間検索ボリュームは100~1000のようにかなりアバウトですが、少額でもいいので広告を出すことで詳細な数値を確認することができます。
この中でも月間検索ボリュームが『10~100』のものはたとえ上位表示されたとしてもほとんどブログの閲覧数に寄与しないので弾いて構いません。
逆に『10万~100万』のような複合キーワードは、もし上位表示できればたくさんの閲覧者の流入を得られますが、ライバルサイトが強い場合が多いので初心者さんにはあまりおすすめできません。
そこで、最初のうちは月間検索ボリューム『100~1000』『1000~1万』程度の複合キーワードで記事を作成していき、ブログが育ってきたら検索ボリューム『1万~10万』程度の複合キーワードでの生地作りに挑戦していくという流れがおすすめです。
ロングテールキーワードを狙う
複数のキーワードの組み合わせを複合キーワードと言いますが、複合キーワードには検索数や組み合わされたキーワードの数で以下のようなネーミングがあります。
キーワードの種類
- ビッグキーワード=主に1語で構成されるキーワード。月間検索ボリューム1万以上。
- ミドルキーワード=2語で構成されるキーワード。月間検索ボリューム1000~1万。
- ロングテールキーワード=3語以上で構成されるキーワード。月間検索ボリューム1000以下。
このうち初心者さんも含めて私たち個人ブロガーが狙っていくべきなのがロングテールキーワードです。
キーワードの数が多くなるほど月間検索ボリュームは減少する傾向にありますが、その代わり検索しているユーザーの悩みや知りたい事の具体性が大きくなるため、それに対する答えや解消法・グッズなどを紹介すると満足度が高くなる=収益につながりやすいという特徴があります。
例えば『箱根 温泉』というミドルキーワードを検索する人は箱根の温泉の泉質を知りたい人、箱根にはどんな温泉地があるのか知りたい人、箱根にある温泉のうち10000以下で泊まれる宿を探している人など様々なニーズが考えられます。
このため『箱根 温泉』というミドルワードに対する答えとなるブログや記事は多数存在するため検索ボリュームも大きくなり上位表示も難しくなります。
さらに、このミドルキーワードで検索した人の検索意図が『箱根にある温泉のうち10000円以下で泊まれる宿が知りたい』であるにも関わらず『箱根 温泉』というミドルキーワードを狙って『箱根にある温泉の泉質に関する記事』を書いても検索者の意図を満足させることはできません。
そこで、検索者の意図を絞ったロングテールキーワードによるブログ・記事作りに努めることで、より検索上位にブログ・記事を表示させ、検索者の意図を満足させ収益化につなげるという戦略が重要となってくるわけです。
箱根の温泉の例で言えば『箱根 温泉 10000円以下 おすすめ宿』といったロングテールキーワードを狙うといった具合です。